はじめまして!

はじめまして! 静岡図書館友の会です。

このたび、図書館振興財団の助成をいただき、一風変わった名前の研修事業を実施することになりました。

“課題解決支援サービスのための<公共図書館員の タマシイ塾>”

これが、その事業の名前です。なぜ「タマシイ」なのか?

太平洋戦争がはじまったとき、アメリカ合衆国内の日系人は、家々から追い立てられ、収容所に送られました。そんな日系人の子どもたちはきっと本を必要としているに違いないと考え、収容所に子どもの本を送る運動を始めた勇気ある司書がいました。反日感情が最高潮に達したアメリカ西海岸で実際に起こった話です。(ジョアンヌ・オッペンハイム『親愛なるブリードさま:強制収容された日系二世とアメリカ人図書館司書の物語』柏書房)この司書には、間違いなく公共図書館員のタマシイがあったといえます。そして、このような活動こそ、そのときの子どもたちのもっとも切実な課題にこたえる「課題解決支援サービス」であったはず。技術や知識だけでなく、このようなタマシイをもった図書館員が育ってほしい。この名前には、そんな思いが込められています。

私たちは「図書館は、市民が豊かに生活をするために欠くことのできない大切な存在である。」と考えます。そのために、図書館について学び、図書館を広め、図書館を支える活動をする友の会を設立したのが昨年のことでした。私たちは、図書館が「専門性を持った経験豊かな職員によるサービスをする」機関であってほしいと考え、この研修事業を立ち上げました。私たちの会に関心を持って下さった方は、ぜひ、ホームページをお訪ねください。

http://www4.tokai.or.jp/sizu.tomo/

 私たちは、静岡の図書館をよりよいものにしていくためにこの事業を行いますが、研修そのものは、全国の図書館員にも開かれたものにするつもりです。事業の詳しい内容については、これからこのブログで明らかにしていきますから、ぜひご注目ください。