入塾を希望されたみなさんへ

入塾志願者のみなさんのお手元にはすでに選考結果が届いていることと思います。晴れて塾生となられるみなさん、おめでとうございます。残念ながら選に漏れたみなさん、気を落とさずに日々の仕事に励んでください。以下に、一選考委員として感じたことを記しておきます。


一選考委員としてまず最初に申し上げたいのは、選に漏れたからといってその方々が小論文の中で書かれたこれまでの仕事の内容や業務に対する意欲が否定されたのではなく、あくまでもタマシイ塾に「今、来てほしい人」にあてはまらなかったということに過ぎないということです。選に漏れた方の中にも「がんばってるなあ」と思わせる人は何人もいらっしゃいましたし、これからの可能性を感じる方もいらっしゃいました。その点についてはくれぐれも誤解のないようにお願いします。


一方、塾生になられる方々ですが、例外なく意欲と問題意識を持って仕事に取り組んでおられます。皆さんに対する我々の期待は極めて高いと言ってよいでしょう。留意していただきたいのは、この期待は「きっとまじめに参加してくれるよね」というレベルのものではなく、塾の活動に参加する中で自らの意見を発信し、塾生同士で刺激し合う力を発揮する、あるいは塾で身に付けたことを職場に持ち帰ってそれを周辺に伝える力を発揮するといった期待です。正直に申し上げて、小論文を拝見した限りでは自分の考えを論理的に伝えるという点においては不十分と感じさせる方もいらっしゃいました。塾への参加を通じてそのスキルも磨くよう心がけてください。


いささか固い感想になってしまいました。みなさんが、それぞれの持ち場で力を発揮されることが日本の図書館界のためにプラスになると思います。これからもますます活躍してください。


竹内比呂也(千葉大学・タマシイ塾企画運営委員)